ぬれねずみのブログを熱心に見ている方ならお気付きだと思いますが、ここ3ヶ月ほど前
からの投げの飛距離落ちが酷いんです 3月に入ってからズルズルと落ち始め、元は
PE1.5号で6色半以上の飛距離だったのが、今では4色ほどしか飛びません これじ
ゃーぬれねずみが投げ釣りを始めたばかりの頃の飛距離です。ここまでくると技術の問題
じゃなく道具のせいでもあるんじゃないかと疑いたくなるところ どこかのブログで得た情
報だと、竿を酷使するとヘタるということがあり、ぬれねずみのもそれが起きたんじゃないか
と。これがホントかどうかは、他の竿と振り比べてみるしかない。たまたまブロ友の秋優さん
がコンペⅡを持っており以前に合同釣行した際に振らせてもらったのですが、投げ心地や飛
距離はほとんどぬれねずみのと違いがありませんでした(ちなみにぬれねずみのは、31-
405Sで秋優さんのは31-390Sです)。比較するにはうってつけの竿ですので、失礼を承
知ながら竿を貸してくださいとお願いし、優しい秋優さんは快く承諾してくれました。そして、
待ち合わせ場所を2人が良く知る場所ということでフィッシャーマン水戸店に設定し、昨日久
々のご対面です 会うのは久々だったのでちょっと心配でしたが、コンペⅡを持って歩くク
マさんの姿ですぐにわかりました コンペⅡを受け取り挨拶を済ませ2人で店内を見ていた
ところ、近くに店員の藤地さんのお姿があり秋優さんはさっそく気さくに挨拶です。人見知りな
ぬれねずみが藤地さんとお話をするのは今回が初めてです(ちょっとした挨拶くらいはあった
けどね)。それでこの藤地さんなのですが、投げることがとにかく大好きな方で、年配ながらも
キャスティングの世界では有名なお方で、シニアキャスティング世界選手権でもメダルを取る
ほどの神様のような存在です そして、ぬれねずみが投げの壁にぶち当たったことを知ると
なんとラッキーなことにぬれねずみの竿を見てくれるとのこと。藤地さんはロッドメイキングでも
商売しており、さらにSC用の改造ロッドも手掛けるほど知識豊富なので、これほど信用できる
方はいない。さっそく、#1を持って穂先を床に押し当て竿の腹を押し込んでいくと、あるところ
でクルンッと回転 「あちゃーこりゃダメだ」と藤地さん。ダメだというのは、竿がヘタってるとか
じゃなくて、ガイドの取り付け位置がスバインに対して90度ズレているとのこと。これだと、ある
ところまで負荷が掛かると抜けてしまうとのこと。さらに、トラブルが増えることや最悪の場合は
竿を折るかもしれないとのこと これを治すだけでも、飛距離は1色近くも違うとか ちなみ
に手前は秋優さんので奥がぬれねずみのです。
続いて#2を見てもらうと、こちらは異常なしとのこと。ちなみに秋優さんのは#2にガイド1つ
なんですね。こっちのほうが曲げやすくなっていいかなーなんて思ったりして
そして、元竿については、体格にしてはリールシート位置が長すぎるんじゃないかと指摘が
ぬれねずみのリールシート位置は85cm。でも、身長は165cmと小柄なので単純に身長÷2
でも長すぎる。そんじゃ何でなのかというと、特に理由はありません というか、投げの経験
が無かったのでとりあえずあまり支障が無さそうな範囲で適当に決めてました。秋優さんに投
げ辛く感じることは無かったかと聞かれましたが、もうこの長さが当たり前になっていたので、
考えたこともありませんでした。ちなみに秋優さんのは86cmかな?秋優さんの体格からする
と適切な長さなんでしょうね
竿を見ていただけただけでもラッキーだったのですが、さらにキャスティングフォームのチェッ
クもしていただけるとのこと。ルアーロッドの元竿と思われるものを手渡され、いつものように
振ってみると、さっそく藤地さんからチェックが 左手(引き手)を使いすぎで、要は振り回す
投げ方になっているとのこと。左手の引きは身体の中央までとし、右手は中央方向に押し出す
のではなく、そのまま右手の延長線で押し出すとのこと。今のぬれねずみの投げ方では飛ば
ないわけで、逆にこれが改善されれば2色以上は飛距離UPするんじゃないかと 鏡の前に
立ってさらに素振りをしてみますが、何度やっても違う違うと藤地さんからの指摘が それも
そのはず、ここ最近のぬれねずみの投げ練では、今回の藤地さんの教えと逆のことを練習して
いたのだから。もう完全に癖がついてしまったようです これについては、毎日鏡の前に立っ
てフォームチェックしていれば改善するとのこと。再度言うと、左手は身体の中央より引きすぎ
ない、右手も身体の中央に回し込まずまっすぐに押し出すです。そして、もうひとつ重要なのは
腰の捻りを活かすということで、その捻りのパワーは振り出す前に身体を捻って作っておくとの
ことです。今度は、各々のコンペⅡを持って、元竿に#2を差し込んだ状態でのフォームをチェ
ックしてもらいました。駐車場に出て素振りをすると、先ほど指摘されたところのほかに足のス
テップについても指摘が 左足全体をビタッとドスンッとついて体重を掛けるのではなく、右足
に体重を残した状態でステップしてから左足に徐々に体重が掛かるようにするとのこと。ここ最
近ぬれねずみが目指していたフォームとはまるで異なり、そんな間違った方向で半年以上も投
げ練していたことがとても恥ずかしくなり、ぬれねずみはそれ以上素振りをすることができなくな
ってしまいました。それに引きかえ隣で素振りをしている秋優さんのフォームは、以前見たとき
よりも格段に冴え渡り、藤地さんからもお褒めの言葉が。そして、ぬれねずみの竿を手に取り
今度は藤地さんが素振りをしてみると同じ竿を振っているとは思えないほどのスイング音が鳴
り響く。特に腰の捻りの使い方がすばらしい。ぬれねずみより歳をとってるとは到底思えない
そんなこんなでフォームチェックは終了し、藤地さんにお礼を言って終了しました。今回のこと
でぬれねずみはもう何がナンだかわからなくなり、一種のカルチャーショックのような状態です。
だって、今まで何ヶ月も投げ練していたことが無駄だったのですから。いや、無駄どころか余計
な癖がついてしまったぶんもっとやっかいなことに それから、秋優さんの行きつけの魚眼
さんに行ったり立ち話をしたりしたのですが、頭の中は投げのことでいっぱいで半分泣きたい
気持ちでいっぱいでした ぬれねずみの竿の悪い部分は見つかりましたが、投げの不調の
根本原因はおそらく技術そのもの。こうなっては秋優さんの竿を借りても意味が無さそうですが
せっかくなのでお借りしました。
ちなみに秋優さんの竿を帰ってからじっくり見て、例のスバインの方向の違いを見てみたりしま
した。秋優さんのはやっぱりクルンッとならないね。それと、竿尻にバランサーが入ってたので
すが、普段は入れてるのかな?それとも、ぬれねずみに貸し出す用にかな?あっそれとそれと
言い忘れたのですが、投げ練に使う錘は軽目(23号くらいから)でいいって藤地さんが言って
ました。重い錘は飛距離は出るかもしれませんが、間違った投げ方では練習の意味が無い。
身体に負担の無い軽い錘で練習したほうがいいとのこと。さらに軽い錘を乗せる技術が身につ
けば重い錘にも難なく対応できるとのこと。そういった意味では、18gキャスティング競技は最
も技術が要求されることなのかも。そんなわけで、書きたいことはまだまだたくさんあり、もう頭
がパンク寸前になりそうですが、自分でもよくわからなくなってきたのでこのへんにしときます。
今回、竿を貸していただき、さらに藤地さんとの出会いの場を作っていただいた秋優さん あり
がとうございました。それから、竿やフォームのチェックをしていただいた藤地さん ありがとう
ございました。今回得たことは、投げ練何百回分以上のことです それだけに、もっと早くに
秋優さんや藤地さんに出会っていればと思うと悔しくてなりません でも、ある意味いまの時
点でわかったのはもしかしたらラッキーだったのか。待ち合わせ場所をフィッシャーマンにしと
いてよかったなぁー ・ ・ ・ 。
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